12日亡くなった大橋巨泉さんは歯に衣(きぬ)着せぬ発言で知られたが、6月27日発売の「週刊現代」に掲載したコラムが生前に発表した最後のメッセージとなった。

 「最終回」と記したコラムでは「今のボクにはこれ以上の体力も気力もありません」と、1994年にスタートした連載を終える理由を説明。最後の原稿も妻と弟の力を借りて作成したことを明かした。

 その上で「このままでは死んでも死にきれないので、最後の遺言として一つだけは書いておきたい」として安倍晋三首相について「野望は恐ろしいものです」と批判、参院選での野党への投票を呼び掛けていた。読者や関係者への感謝の気持ちもつづっていた。