毎秋恒例の上方落語“ファン感謝祭”イベント「彦八まつり」(9月3、4日=大阪・生国魂神社)の概要が21日、同神社で発表され、今年は熊本県の公式マスコットキャラクター「くまモン」と、戦国期に茶人として生き抜いた「千利休」が参戦することが決まった。

 主催の上方落語協会が、地震から復興を遂げる熊本を応援しようと、くまモンに相談したところ、来場が決定。さらには「大喜利にまで出演して、座布団も運んでくれる」(同協会)そうで、とんとん拍子にコラボ案が進んでいるという。

 「落語家的くまモン」をイメージした特製の風呂敷やトートバックも製作予定で、会場で販売する。

 そしてもう“1人”のゲスト、千利休の正体は-。NHK大河ドラマ「真田丸」で同役を演じた同協会会長の桂文枝(73)だ。

 収録前に茶の道を学んだ文枝は「(番組で)切腹してから、ひじょうに体調がいい。(収録に備え)けいこした分、頑張ってお茶をたてたい。でも、なるべく、お茶に詳しい方はこないで」と笑わせながら、茶人としての抱負を口にした。

 文枝は茶のほかにも、初日は毎年恒例のハワイアンバンドを率いてライブを披露した後、企画コーナー、落語会にも出演。さらに、お好み焼きを出店する自身のブースにも立つ予定だという。

 「落語にクイズ、お茶とお好み焼き。今年はスケジュールも調整してもらって、店の店頭に立てます」

 知人のお好み焼き店で“修業”もしたといい、お茶に続き、お好み焼きの“腕”も披露する。

 また、笑福亭松鶴さん、桂米朝さん、桂春団治さん、桂文枝さんら、戦後の上方落語を復興させた「上方四天王」のイラスト入り手ぬぐいも初めて、販売される。