09年に薬物事件を起こし、懲役2年6月の実刑判決を受けた元俳優押尾学(38)が22日、大阪市内でトークライブを行い、ファン100人以上を前に現実の厳しさを憂いつつも「いい意味で世の中を見返してやる。いつか何かしらの結果を残してみせます」と、再起を口にした。

 公の場に姿を見せるのは半年ぶり。押尾は現在、音楽制作を中心に活動しているといい、最近「映画の仕事が1本、国内の有名な監督なんですけど、スポンサーがダメというんで(依頼が)なくなりました」。何かをしようとすると「つぶされる」と言い、自らの近況を報告した。

 この日、東京から大阪へ向かった際、品川駅で警察官3人に呼び止められ「職務質問を受けた」。理由を聞くと「入れ墨をしているから」と言われたが「警察関係は慣れてるんで」と素直に応じ、急いでいたため、警察官を連れて移動しながら身体検査を受けたことも明かした。

 腕には「ヒンディー語で息子の名前、入れています」と入れ墨についても語った。現在、ブラジリアン柔術にはまり、筋トレに精を出して、俳優時代より15キロ増量。大会出場も視野に入れているという。

 それでも、ジム探しには苦労したようで「普通のジムはなかなか、入れ墨入ってると、入れてくれない」とし、知人の紹介で「タトゥーOKのところ」で体を鍛えているそうだ。

 10日ほど前にはぎっくり腰を患い、やっと回復したばかりだとも言い「最近は静かに暮らしてます」。生活の中心には音楽があり「新曲もできて、やっています。ただ自分が求める音、仲間がなかなか見つからない」とも語り、現在はまず、音楽活動で復活するところを目指している。

 一方で、俳優業再開も視野に入れており「中国とか韓国のプロデューサーとも会っているんで、今、中国語とかハングル、勉強してます。そっち行こうかなとも考えています」とも語った。

 この日は、ファンからの質問も受け付け、予定時間をオーバーしても、交流を楽しんだ。女性ファンから「今、彼女はいますか」と聞かれると「いますよ」と即答。相手の女性は「普通の静かに暮らしてる方」とし、詳細は明かさなかったが、結婚についても「いつかまた(結婚を)したいなと思いますよ」と希望を口にしていた。