東宝「ゴジラ」シリーズ最新作の映画「シン・ゴジラ」(29日公開、樋口真嗣監督)のレッドカーペットイベントが25日、東京・新宿歌舞伎町で行われた。

 TOHOシネマズ新宿前の通称「サンロード」には、ゴジラの体長と同じ長さの118・5メートルのカーペットが敷かれた。沿道には3000人が詰めかけ、主演の長谷川博己(39)石原さとみ(29)らが大歓声を受けながら練り歩いた。長谷川は「ポケットに入るモンスターを追い掛けるのもいいけど、史上最長の118・5メートルのモンスターも追い掛けましょう」と、流行中のスマホアプリ「ポケモンGO」にちなんでコメントし、ファンを沸かせた。

 またこの日から、通りが「ゴジラロード」と命名されることが決まった。東宝によると、ゴジラの名が地名や通りの名前になるのは史上初。既に一部の看板や旗の表記は、「ゴジラロード」と改められた。

 歌舞伎町には昨年4月、ゴジラの上半身をかたどった模型「ゴジラヘッド」がお目見えした。「危険な夜の街」という歌舞伎町のイメージは、この新名所で一変。歌舞伎町商店街振興組合の片桐基次理事長(68)は「かなりのお客さんが、写真を撮りに来てくださっている。人も増え、歩きやすくなった」と話し、観光客は「10倍と言いたいぐらい」に増えたという。今後は通りで流れる放送でゴジラのテーマ曲を使用し、客引き防止を呼びかけるという。同理事長は「これからはゴジラがこの街を守ってくれる」と話していた。