話題のゲーム「ポケモンGO」に対する批判的な発言で賛否を呼んだ漫画家のやくみつる氏(57)について、漫画家の小林よしのり氏(62)は「見直した」と評価した。

 やく氏は25日放送の日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」で、「都内で『ポケモンGO禁止』を言う候補者がいたらすぐ投票しますね。愚かでしかない。こんなことに打ち興じている人って、心の底から侮蔑しますね」と批判。やく氏の発言はネット上で賛否を呼んだ。

 小林氏も「ポケモンGO」については25日に更新したブログで、「必ずしも流行りものを否定しない」としながらも、「だが、ポケモンGOは危なすぎる。車で走っていても歩きスマホの人間がやたら目につくようになったし、公園にスマホしか見ない人間が集まっているのは不気味すぎる」と嫌悪感を示し、「何人か死んだら流行が終わるのかもしれないが、それならいっそのこと富士の樹海に10万匹くらいばらまいてほしい」と過激なコメントで賛否を呼んだ。

 27日に更新したブログでは、やく氏の発言について「やくみつるは流行に迎合せずに親父くさいことを言うので見直した。親父は親父の役割りをすればいいのであって、子供や若者に迎合する必要はない」とコメントした。

 そして同ゲームについてはあらためて「ポケモンは好感を持っていたが、ポケモンGOは危険だと思う。子供が歩きスマホで視野狭窄(きょうさく)になって、事故に遭う心配をしてしまうし、例えば目に障害があって白い杖で歩いている人に、ぶつかってケガさせたりしないだろうかと心配になる」と危惧。「だからと言って排除する気はない。半年以上、子供が事故に遭わず、飽きもしないで、社会に迷惑をかけないで流行が続いていたら、わしもやってみるかもしれない。『おぼっちゃまくん』のネタになるかもしれんので」としたが、「ポケモンGOなんかで、真剣に議論する気などない。ウザいということくらいは言っておくというレベルの話だ」とブームを一蹴した。