桂歌丸(79)が腸閉塞(へいそく)のため入院し、治療に専念することが27日、分かった。会長を務める落語芸術協会が報道各社に文書で発表した。歌丸は「8月11日からの国立演芸場8月中席よりの復帰を目指しております。また皆さまのもとにすぐに戻ってまいります」とコメントした。

 正式な病名は「上腸間膜動脈症候群(十二指腸狭窄=きょうさく=症)」。治療方法や入院期間は今後の検査で決まる。29日に群馬県で予定していた落語会は中止、31日の新宿・末広亭、8月3日の横浜にぎわい座へのゲスト出演は代演などで対応する。

 今月17日に体調を崩し、19日に入院したが、外出許可を得て高座に上がっていた。26日に東京・新橋演舞場で芸歴65周年記念落語会を開いたが、一時退院して出演していた。現在は固形物を食べることができないため、点滴で栄養を取っているという。昨年6月に背部褥瘡(じょくそう)の手術を受けた時に食べられない状態が続き、やせすぎで腸を圧迫する腸閉塞と診断されて入院していた。