吉本興業が大阪のライブハウスとタッグを組んで、多様なエンターテインメントの才能を発揮する場を生み出そうと「NANIWAdelic(ナニワデリック)」をスタートすることになり、29日、大阪・アメリカ村のBIG CATで、発表会見を開いた。

 音楽あり、歌ネタあり、しゃべりあり、お笑いもダンスも…。芸人やアーティスト、DJら、多彩なジャンルのアーティストらが集まり、隠れた才能を発掘していく企画。8月から、大阪府内10カ所のライブハウスでイベントを同時開催するものだ。

 この日は、その“手見せ”でもあるショーケースライブを開き、開演前に取材会を開催。大阪発のヒップホップグループ「ET-KING」や、お笑いコンビ「8・6秒バズーカー」「ヘンダーソン」らが出席し、「モンスターエンジン」が進行を務めた。

 昨年、リズムネタ「ラッスンゴレライ」でブレークしたものの、早くも仕事が激減し、辛酸をなめている「8・6秒-」は、今年5月から心機一転、東京へ拠点を移している。

 はまやねん(25)は「東京暮らしが慣れないもので、このイベントを利用して、大阪へじょじょに帰ってきたい」と、すでに弱気な発言も。一方の田中シングル(25)は「僕ら、DJの中にちゃんとネタ入れてるんで、そこを見てください」と、再ブレークの基点にしたいと力を込めた。

 また、大阪を愛する「ET-」のリーダー、いときん(37)は「ぼくたちは普段、ブルースやロック、パンクのバンドマンと一緒にやってますけど、大阪にはいろんな才能を持ってる人がいる。そういう人に日が当たるきっかけになれば」と期待していた。

 同企画は8月24日にスタート。オール巨人、ぼんちおさむら、アーティスト活動にも縁がある大御所芸人も出演し、府内10カ所のライブ会場で同時開催される。