年末で解散することを発表したSMAPの稲垣吾郎(42)が18日、パーソナリティーを務める文化放送「稲垣吾郎のSTOP THE SMAP」(木曜午後9時30分)に出演した。番組冒頭、あらためて解散を報告し、謝罪した。14日の解散発表後、メンバーが自らの口で解散について語ったのは稲垣が初めて。いつもは「SMAPの稲垣吾郎です」とあいさつするが、この日はSMAPという言葉はなかった。

 SMAPメンバーとして初めて稲垣が解散について口を開いた。番組の冒頭「こんばんは、稲垣吾郎です」と普段通りの元気で明るい声であいさつすると、いきなり解散について、淡々と語った。

 「既に報道で皆さん、ご存じだとは思いますが、SMAPは解散という形をとらせていただくことになりました。ファンの皆様には突然の報告で驚かせてしまって本当に申し訳ございません。私、稲垣吾郎はこれからも頑張っていきますので『STOP THE SMAP』も引き続きよろしくお願いいたします」

 この日の放送は、解散発表後、メンバー初の肉声だったため、解散を決意した理由や背景に触れるか注目されていた。だが、語ったのはわずか30秒ほど。解散の報告と、ファンに突然の発表を謝罪するにとどまった。ただ、いつもは「SMAPの稲垣吾郎です」とあいさつしていたが、この日はあいさつに「SMAPの」という言葉はなかった。

 文化放送によると、この日の番組は、解散発表前に収録していたが、発表後、稲垣からファンへの思いを伝えるため、新たに冒頭のコメントを追加収録したという。番組は継続するが、来年1月以降は未定だ。

 SMAPは先月下旬、1度は「休業」という結論が出た。だが今月10日、香取慎吾(39)が急先鋒(せんぽう)となり、木村拓哉(43)以外の稲垣らメンバー4人が、所属事務所社長のジャニー氏のもとを訪れ、稲垣は、解散を主張する香取らに同意したとされる。

 また、稲垣は、解散発表の際、「今の状況で5人での活動は難しいと思い、つらい決断ではありますが、『解散』という形を取らせていただくことになりました。どうか僕たちの意思をご理解いただけたらと思います。28年間本当にありがとうございました」とコメントしていた。