女優松岡茉優(21)が24日、都内で行われたアニメ映画「聲(こえ)の形」(9月17日公開)完成披露上映会の舞台あいさつに出席した。

 同作は「週刊少年マガジン」で連載された漫画家大今良時氏の同名漫画を原作にしたアニメ作品。先天性の聴覚障害のある少女西宮硝子とガキ大将だった石田将也のせつない青春を描いた物語となっている。

 松岡は小学生時代の石田将也の声を担当。「いじめっ子でどうしようもない子なんだけど、純粋でむくなんです。最初は嫌いでしたが、出来上がった作品を見終わると好きになっていました」。特に印象に残っているシーンは「2人がぶつかり合うシーンがあって、泣きながらアフレコをしていたら喉がかれてしまって、次のシーンが短いせりふなのに30~40分かかってしまいました」と舞台裏を披露した。「この映画を見て私は自分が許せたし、周りを許せました。すごく愛の詰まった映画だと思いますので、ぜひみなさんも楽しんでください」と話した。

 この日、西宮硝子役の声優早見沙織、山田尚子監督も出席。「この作品は穏やかな雰囲気だけど、実は鋭利な部分があって、心を抉ってくるシーンも多いです。心の封印を解いて、スクリーンに自分をぶつけてください」(早見)、「明日1歩前に踏み出せるような、皆さんがちょっとした希望の兆しを感じられるような作品になればいいなと思います」(山田監督)とそれぞれ話した。