東日本大震災で大きな被害を受けた福島、宮城、岩手で、タレントランナーがたすきをつなぎ、被災地に元気を届ける「RUN FORWARD KANPEI みちのくマラソン2016」が24日、岩手県宮古市でゴールした。お笑い芸人の間寛平(67)がゴール地点の宮古市立鍬ケ崎小学校で、300人の「寛平コール」に迎えられてテープを切った。

 寛平は今月10日に福島県双葉郡のJヴィレッジをスタート。福島、宮城、岩手を走り、今回は過去最多の34市町村、過去最長の690キロを走破した。この日参加した石田靖(50)のほか、宮川大助・花子、村上ショージ、トータルテンボス、パンサーら延べ49人がたすきをつないだ。

 午後3時45分、真っ赤なゴールテープを切った寛平は「やっとゴールを迎えられました。応援ありがとうございました。ア~メ~マ~」と感謝のギャグ。「走っている時に見える景色は少しずつ変わっているけど、復興にはまだまだ時間がかかると思う。震災が忘れられないように走り続けたいと思います」と、来年以降の継続を誓った。

 今回は40カ所の仮設住宅を訪問。居住者との交流も繰り広げた。寛平は「心の復興をせんことには前に進めへんと感じた。来年は仮設に泊まろうと思います。もっと(被災者と)身近になって、続けていきたいと思う」と話した。