SMAPの5人は来年以降、それぞれソロとして活動することになった。1月の解散騒動後から今も、個人活動はそれぞれレギュラー番組中心の“現状維持”が続いている。

 単独での仕事に関して、一部メンバーは来年の連続ドラマ主演が内定しているが、かなり前から決まっていた仕事。これ以外の個人での新たな仕事は決まっていないとみられる。

 放送、映画、広告などの各業界では、メンバーの不協和音が伝えられると、グループとしてはもちろん、個人での仕事依頼の発注も控え、推移を見守る関係者が増えた。全てを取り仕切っていた女性マネジメント室長I氏がいなくなったことで、スムーズな形で仕事が決まりにくい状態が続いている。

 業界では、SMAPのメンバーであることのモチベーションを失い、休業ではなく解散を真っ先に強く主張した香取慎吾(39)を心配する声が相次ぐ。先日、05年から務めたテレビ朝日サッカー日本代表応援団長を辞退した。実は1月の解散騒動後、単独で長く続けてきた仕事を表立って断ったメンバーはいない。香取の決断はよほどのこととみる関係者は多い。放送関係者の間で、来年以降、香取のレギュラー番組存続は危ういとする声も上がっている。

 メンバー5人はそれぞれ来年9月、再び事務所との契約更新時期を迎える。単独での仕事がなかなか決まらないという今の状況が続くようでは、ジャニーズタレントとしての未来が明るいと簡単には言い切れない。(おわり)