NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(NHK総合午前8時)の25日の平均視聴率が22・0%(関東地区)だったことが26日、ビデオリサーチの調べで分かった。

 これまでの最高は8月17日で常子(高畑充希)が、かつて帝大生で常子にプロポーズした星野武蔵(坂口健太郎)と再会してしまうというドラマチックな展開。25・9%を記録した。最低は8月6日で、放送時間が変わったため、18%だった。

 25日の回は、美子(杉咲花)は「キッチン森田屋」のコック南大昭(上杉柊平)から「一人前になったら結婚を考えている」と告白された。うれしかったのだが、一方で常子より先に幸せになってよいのか、と気になっている。

 そのことを常子に話す。もし、星野のことが好きならば幸せになることを考えたらどうか、とも言う。

 だが常子は「星野さんとは昔の同級生に会って懐かしいようなもの」と言う。そして「私は十分幸せ。会社と従業員が子供のようなもの。その成長をみていることが幸せだ」と話す。

 美子は、常子が無理をしていると感じている。「もっと弱みを見せてほしい」と話した。

 「あなたの暮らし」は商品試験の企画がヒットした。その一方で、トースターを製造している中小企業の社長が怒鳴り込んでくる。自社製品を厳しく批評されたため、営業に影響が出ている、というのだ。

 編集長の花山伊佐次(唐沢寿明)が応対に出て、「公正に試験をした結果を書いて何が問題なのか」と毅然(きぜん)とはねつける。

 常子は抗議にきた中小企業を訪ねてみた。トースターの返品が相次ぎ、このままでは倒産だ、と頭を抱えていた。

 庶民の生活を守るために役に立つ情報を届けようとすることが、一方で誰かの生活を脅かすという現実を見て悩む常子という回だった。