女優高畑淳子(61)が26日午前、強姦(ごうかん)致傷容疑で逮捕された息子の俳優高畑裕太容疑者(22)についての会見を都内で行った。

 会見は1時間以上に及び、被害女性への謝罪、裕太容疑者への様子や息子への思いなどを時折、涙で言葉を詰まらせながら語った。

 25日に前橋署で接見した裕太容疑者は「すいません、すいません、申し訳ない、申し訳ない」の言葉を何度も泣きながら繰り返していたという。「死のうと思ったみたいなことも言っていました」。

 学生時代の裕太容疑者は勉強が苦手で、学校に遅刻するなどの「規律が守れない」ことはあったが、女性関係のトラブルはなかったという。今回の逮捕を受けて、「いろいろと危惧はあったが、ここまで愚かだとは思わなかった」と声を振り絞った。親子で一緒にお酒を飲むこともあったが「(人柄が)変わったり、乱暴になることはなかった」という。

 今後の裕太容疑者については「罪を犯した以上、罪(刑)に服すべき」として、母親として自分も「ともに贖罪(しょくざい)をする」と話した。「親は最後まで親だから」。

 裕太容疑者の逮捕を受けて、急きょ差し替えたテレビ番組などは「10件以上ある」という。損害賠償を請求された際の対応については「気持ちでは何をしてでも…と思う」としながらも、個人の思いだけでは通じないとして「ご容赦願いたい」と続けた。

 事件は23日未明に裕太容疑者が群馬県前橋市内のホテルで女性に歯ブラシを届けるよう依頼し、客室まで来た女性の手をつかみ、無理やり客室に連れ込んで乱暴。その際に女性が右手親指に1週間の加療を要するケガをした疑いで逮捕された。