7月7日に肺炎で亡くなったタレント永六輔さん(享年83)のお別れ会が30日、東京・青山葬儀所で行われた。発起人のタレント黒柳徹子(83)や作曲家の小林亜星氏(84)ら生前、親交のあった関係者300人、一般のファン800人の合計約1100人が別れを惜しんだ。

 会は「六輔 永(なが)のお別れの会」と題され、祭壇は竹などを用いて緑を基調とした「粋」な「和」の雰囲気。遺影は、永さんが和服姿の20代の頃の写真や、ラジオマイク前の50代の写真など3枚が並べられた。

 60年以上、親交がある黒柳は「私の葬儀委員長をやるとおっしゃっていました。思惑が外れて申し訳ありませんでした」とあいさつ。続けて、永さんが自宅で原稿を書いているときにアクビをして顎が外れた際のエピソードを永さんのモノマネをまじえながら披露すると会場からは笑いが起こった。黒柳は「永さんのいないこの世の中はつらいと思います。どうぞ私たちを見守ってください」と言葉を投げかけた。久米宏氏(72)は「46年間、先生だと思ってお付き合いした。長い間ありがとうございました」と述べた。

 喪主を務めた次女でフリーアナウンサーの永麻理(55)は「父は楽しいことが大好きだったので、笑っちゃうような式にできたら」としたが、永さんらしい笑いのある、お別れの会となった。

 ◆主な参列者 雨宮塔子、柏木由紀子、鎌田實、久米宏、さかなクン、さだまさし、高田文夫、立川志の輔、にしきのあきら、林家ペー・パー子、ピーコ、古舘伊知郎、松島トモ子、松村邦洋、森山良子、吉行和子、ラッキィ池田(順不同、敬称略)