宝塚歌劇団花組トップスター、明日海(あすみ)りおの全国ツアー初主演作「仮面のロマネスク」「Melodia-熱く美しき旋律-」が2日、大阪・梅田芸術劇場でスタートした。

 明日海にとっては全国ツアーそのものが9年ぶり。久々のツアー初日だったが、会場は本拠地作の合間にたびたび、主演公演を行ってきた準本拠地の梅田芸術劇場だけに「正直、全国ツアーが始まるという実感がないですが、全国津々浦々へ参ります」と、戸惑いながらあいさつした。

 「仮面の-」は、1830年のフランス宮廷を舞台にした大人の恋愛劇。夫を亡くした侯爵夫人と恋の駆け引きを楽しむ美貌の青年貴族役。おっとりした自身の性格とは正反対のキャラクターに挑戦している。

 ショーとの2本立て、約3時間の公演に「気温が下がる日が続いていましたが、暑さ(熱さ)、戻ってきました。この熱気で北海道まで行ってきます!」と約束した。

 今ツアーは、4日まで同所で上演され、22日の北海道・ニトリ文化ホールまで、全9カ所29公演。故郷の静岡でも2カ所で予定され、同13~14日に静岡市民文化会館、同15日にはアクトシティ浜松で行われる。