4日に放送されたTBS系「仰げば尊し」(日曜午後9時)の平均視聴率が10・6%(関東地区)と高視聴率だったことが5日、ビデオリサーチの調べでわかった。

 前週の平均視聴率は9・3%。来週が最終回だが、上昇してきた。

 「仰げば尊し」は、無名高校の吹奏楽部に起こった奇跡のドラマを描く実話がもとになっている。寺尾聡が日曜劇場では28年ぶりの主演。涙なしには見られない。

 4日は「全国吹奏楽コンクール」の地区予選大会が始まった。大勢の観客が見守るなか、樋熊(寺尾聡)と美崎高校吹奏楽部は見事に演奏し、県大会出場の切符を手に入れた。部員らやその家族も喜んだ。

 一方、樋熊は、病院で腫瘍が転移している可能性があると告げられる。手術を拒むが、樋熊の気持ちを察した奈津紀(多部未華子)は、樋熊ががん手術を受けるため県大会に出られないことを告げ、代わりに奈津紀が指揮を執ると宣言する。吹奏楽部員らは樋熊の励ましと奈津紀の覚悟を前に、県大会突破の決意を固めたという回だった。