歌手の美川憲一(70)が、薬物依存から立ち直った過去の体験について語った。

 美川は77年と84年の2度にわたって大麻取締法違反で逮捕されている。7日放送のフジテレビ系「バイキング」にゲスト出演し、覚せい剤取締法違反(所持、使用)などの罪に問われた元俳優の高知東生被告について、「(薬を)一時やめても、また誘惑にかられて悪魔がささやくのよ」と薬物依存症を克服することの難しさを語った。

 「私も失敗して、地獄見てるから。じゅうたんを見ても虫が走って……そのくらいになってたから。私は人生ダメになるか死ぬしかないかなってギリギリまでいった」という美川。立ち直ることができたのは“2人の母”の存在だったという。美川には生みの母のほかに育ての母がいた。「背負うものがあったから、頑張りましたよ。地獄をみたから這い上がれた」と語った。