元宮崎県知事で前衆院議員の東国原英夫氏(58)が、女優の高畑淳子(61)が行った謝罪会見で息子の高畑裕太容疑者(22)の性癖に関する質問をした記者に対する自身の見解を明かした。

 高畑に対する息子の性癖質問はネット上でも物議をかもしたが、東国原氏は5日放送のフジテレビ系「バイキング」に出演した際、「あの記者は優秀ですよ。どれだけ辛辣な質問をできるか、踏み込んだ質問をできるか、深い質問をできるか。そして相手に動揺させる、失言を誘導させる、これが記者としての腕ですよ」とコメントしていた。

 東国原氏は6日にツイッターで、会見を開く側と質問者について「記者会見を開く人間には、そして、それを迎え撃つ記者には、それ相応の判断と覚悟と準備、心構えが必要です」とした上で、質問者には状況説明や相手の感情、因果関係等の質問のほかに「本質を突く・ある意味辛辣・相手が困る・嫌がる・相手の心を抉る・ドキリとさせる・相手の本音がつい出てしまう等の質問をする事が求められる」とした。

 自身も幾度と無く会見を行い、辛辣な質問を受けてきたことについて「その度に、正直『ムカついた」という。しかしその一方で「粛々と冷静に、かつポーカーフェースで受け答えしながらも、その度に、心の中で『この記者、中々やるな』とか『中々、手強いな』と思っていた。記者としては優秀だった」と質問者を評価していたことを明かした。

 「それらの攻勢に、対応するこちら側の力量もまた同時に試されているのだ」とした東国原氏。自身の経験から「高畑淳子氏へのあの辛辣で一見配慮を欠いた質問に対して、流石、高畑氏は、冷静に淡々と応えていた。そういう意味では、質問者の敗北であろう」と私見を述べた。