男装アイドルユニット、風男塾のメンバーとして活躍し、現在は作家の原田まりるさん(31)が、今月29日に小説「ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。」(ダイヤモンド社)を発売する。ニーチェ、サルトル、ハイデッガーら哲学の巨人らが現代人の姿になり、女子高生アリサに哲学の魅力を教えるストーリー。

 哲学ナビゲーターを自称する原田さんは「観光ガイドブックを読むような軽い感覚で読んで欲しい。書き上げるのに1年4カ月かかったけど、1日で読めてしまう。その中で1つでも胸に残る言葉があればうれしい」と話す。

 お勧めの格言はニーチェの「祝福できないならば呪うことを学べ」。相手を祝福できない時に、自分の気持ちを押し殺さず、正直に自分自身と向き合うべき。自分を否定することはないという意味だという。原田さんは「哲学になじみのない人でも手に取りやすいエンタメ小説。京都の名所もたくさん出てくるから楽しんでほしい」とアピールした。

 ◆原田(はらだ)まりる 1985年(昭60)2月12日、京都生まれ。京都女子大中退。大学在学中から芸能活動を行い、レースクイーン・オブ・ザ・イヤー2005グランプリを獲得。風男塾のメンバーとして活躍し、13年に卒業した。著書に「自分を鞭打つ言葉」がある。