宇多田ヒカル(33)の新作アルバム「Fantome」(28日発売)に、椎名林檎(37)が参加したことが15日、分かった。椎名は収録曲「二時間だけのバカンス featuring椎名林檎」でレコーディングに参加。2人そろって、ミュージックビデオ(MV)にも出演した。

 2人は98年にデビューした“同期”。2年目の翌99年、業界向け新人お披露目会のステージで、カーペンターズの楽曲をデュエットした。その後、椎名の02年カバーアルバムで同曲を再びデュエットするなど、以前から親交を持つ。今回の椎名の参加は宇多田が発案したもの。宇多田は椎名と歌うことを想定した上で、楽曲も書き下ろした。

 とある未来における秘められた恋をテーマにした楽曲を映像化したもの。2人は親密な友人同士として登場する。

 宇多田は「この曲では、日常と非日常の危うい関係を表現したかったんです」と説明。椎名の楽曲参加について「母であり妻でもある2人なら、説得力が増すし面白いかなと思って。子供ができるまで『日常』というものがなかったので、日常を手に入れた分、非日常的なスリルを求める気持ちも分かるようになったんだと思います」とコメントした。