福山雅治(47)が住む都内の自宅マンションに侵入したとして、住居侵入罪に問われた無職宮本万里子被告(48)の判決公判が28日、東京地裁で行われた。佐々木一夫裁判官は、宮本被告に懲役1年、執行猶予3年(求刑懲役1年)の判決を言い渡した。

 「福山さんのギターを見たり触れたりしたいといったファン心理が高じた末の犯行だが、福山さん夫妻に不安を与えた。刑事責任は軽くない。コンシェルジュの立場を悪用し、公益性を侵害した。本人は衝動的だったと話したが、夫妻が不在の時間を見計らい、自宅で変装してからの犯行で、巧妙で狡猾(こうかつ)だ」と指摘した。

 宮本被告は、今月8日の初公判の時と同じ白の長袖シャツに紺色パンツの姿で出廷。短い髪を薄く茶色に染め、化粧もしっかりしている印象だった。判決理由の読み上げが終わった後、佐々木裁判官から「自分の考え方のどこがまずかったのか、自分の行動を振り返って、自分の中でけじめをつけて、反省してください」と諭されると、「はい」とはっきり答えた。

 午前10時ごろに始まった公判は、5分後には終了。宮本被告は午前11時ごろ、東京地裁に隣接する弁護士会館をタクシーで離れたとみられ、報道陣には対応しなかった。