10年間のパートナーシップと2年間の結婚生活の末、突然の離婚で世間を驚かせたブラッド・ピット(52)とアンジェリーナ・ジョリー(41)夫妻だが、関係者らの話によると、夫婦関係に亀裂が入っていることは目に見えていたという。

 USウィークリー誌最新号は、ピットとジョリーはハリウッドヒルズにある広大な邸に住んでいたが、邸内で別居していたと報じている。

 ピットに近い情報筋は、「アンジェリーナとブラッドはそれぞれ、邸の両端にある別々の場所で生活し始めていた。2人は破局前、以前にも増して争うことが多くなっていた。今までにも関係の危機は何度もあったが、今回は今までで最も困難な状況だった」と語っている。

 同誌はさらに、ピットとの長年にわたる争いに不満を抱き続けていたジョリーは、ピットのもとを去るための準備を密かに進めていたと報じている。

 ピットに近い情報筋によると、自家用ジェット機内で、夫婦の争いを止めに入った長男をピットが虐待したと報じられた一件(児童家庭サービス局による調査が進行中)が、ジョリーにとって我慢の限界になったという。

 同時に、国連難民弁務官事務所の特使として活動するジョリーは6人の子供たちの単独親権を獲得し、海外に同行したがっており、ジェット機内での一件が、親権獲得で優位に立つチャンスになったともみられている。

 同誌によると、ピットが弁護士を雇う暇もないほどの速さで離婚申請に踏み切ったジョリーは、来年よりロンドンの大学で客員教授として教えることが決まっており、ロンドン移住の噂も報じられているが、ある関係者は、ジョリーは完全に移住するつもりはないと語っている。

 ジョリーは離婚申請以来、ピットの電話番号をブロック。子供たちに会うこともできないというピットだが、子供たちのためにも、円満な解決を望んでいるという。(ニューヨーク=鹿目直子)