俳優向井理(34)が30日、都内で舞台「星回帰線」(10月2日~30日、東京芸術劇場シアターウエスト)の公開稽古を行った。共演の野波麻帆(36)平田満(62)と演出の蓬莱竜太氏と取材に応じた。

 舞台出演は3年ぶり。「吐きそうになるくらい緊張します。毎回本番前は『2度と舞台やるまい』と思うんですけど、終わるとまたやりたいと思うのが魅力」とやりがいを感じている様子だった。

 作品の魅力については「日常の延長線上で、自分を登場人物の誰かに当てはめられる。蓬莱さんの作品は、自分だったらどうだ、と考えて、いい意味で傷つく。見ている人をどうやって傷つけていくかが見どころだと思います」と語った。

 演じる主人公三島については「(自分と)遠からず近からず。『好かれたい』というより『嫌われたくない』というのは、すごく分かります。あんまり僕も嫌われたくないから」と笑った。

 作品には良い意味でも悪い意味でも「イケメン」という言葉が多く使われている。蓬莱氏は「『向井君みたいに(イケメンに)生まれてこなくて良かった』と思ってもらえる舞台にしたいです」とニヤリ。対する向井は「いつからなんでしょうね、そんな言葉ができたのは。個人的には、ひとくくりにされるのは好きじゃないですけど…自分でそんなふうに思ったこともないし、イケメンの定義が分からない」としながらも、「最近は面倒くさいから『はい、そうです』と言うようにもしていますけどね」と苦笑していた。