ミュージカル「アニー」の(来年4月下旬~5月上旬、東京・新国立劇場中劇場)のオーディションが2日、都内で行われ、野村里桜さん(9)、会(かい)百花さん(11)の2人が32代目アニーに決まった。

 野村さんは14年にモリー役で出演しており、今回のオーディションで念願の主役の座を射止めた。「初めて(アニーを)見たときは途中で寝たりもした」と笑ったが、「何があってもくじけず、自分に厳しく、笑顔を絶やさない、そんなアニーになりたい」と意気込んだ。姉愛梨さんもダフィー役で選ばれており、14年に続く姉妹共演となる。「家でも練習したり教えあったりして、頑張りたい」と元気に語った。

 会さんは初めてのオーディションでいきなり主役に抜てきされた。「歌は審査員に伝わるよう頑張った。ダンスは演技をせず表現するのが難しかった。明るくてかわいくてみんなに愛されるアニーが、伝わるようにしたい」と目を輝かせた。

 また阪神タイガースコーチの久慈照嘉氏(47)の長女愛さん(10)がテシー役に選ばれた。父からは「『自分の力をオーディションで出してきなさい』と言われました」と話し、「アニー役ではないけど、仲間に入ったよと伝えたい」と喜んだ。