俳優ロバート・デ・ニーロ(73)が、セレブが大統領選挙の投票を促進するためのキャンペーン・ビデオ「Get Out The Vote(票を引き出せ)」の中で、米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏(70)を痛烈に批判。罵倒の言葉を浴びせまくり、注目を集めている。

 米フォックスニュースによると、同ビデオは最終的に非公開となったものの、米フォックス局の報道番組「The Kelly File」が入手し、公開。フェイスブックでも、すでに5000万人以上が視聴したという。

 デ・ニーロはビデオの中で、「ドナルド・トランプは大バカだ。チンピラ、犬、ブタ、いかさま師、くそアーティストだ。自分が何を言っているかわかっていない、下調べもしない、何も気にしない、社会をもてあそび、税金も払わないアホだ」とトランプ氏をありとあらゆる言葉で罵倒。

 さらに、「コリン・パウエル元国務長官もよく言ったものだが、彼は国家の大災害。この国の恥辱。私はこの国がこのバカをのさばらせていることに、非常に憤慨している。彼は人々の顔を殴りたいとよく言うが、私が彼の顔を殴ってやりたいところだ。これが、我々が大統領にならせたい人物か?心配なのはこの国の進むべき方向。トランプのようなやつのせいで、間違った方向に行くのではないかということが大きな懸念だ。あなたの未来を考えるなら、投票してください」と批判した。

 トランプ氏は米国時間の7日、2005年に女性を性的に侮辱するようなコメントをしているビデオ映像が公開され、議論の的となっているが、コマーシャル・ビデオはそのまえに録画されたものという。(ニューヨーク=鹿目直子)