松井玲奈(25)が新選組の沖田総司役で主演した舞台「新・幕末純情伝」が、来年1月に沖縄の世界遺産「中城城跡」と故郷の愛知県豊橋で特別に再演されることが11日、分かった。

 同舞台は、つかこうへい七回忌特別公演として、6~7月に東京と大阪で上演したところ、連日満員札止めの大盛況。松井の切れ味鋭い殺陣や喜怒哀楽の激しい演技も絶賛された。

 評判は沖縄まで届き、初の屋外舞台、第1回中城演劇フェスティバルの演目として中城村からオファーを受けた。さらに松井の故郷豊橋の佐原光一市長は7月に東京で舞台を観劇後、「(豊橋の)穂の国とよはし芸術劇場PLATホールの新春幕開け公演にぜひお願いしたい」と、こちらからも依頼を受けた。豊橋公演は来年1月3、4日、沖縄公演は同7、8日に行う。

 松井や坂本龍馬役のNON STYLE石田明(36)ら出演者は、わずか4日間の再演のために再び膨大なセリフと殺陣を覚えなければならないが、松井は「このような形で再演が実現し、とてもうれしい。地元での公演も中城城跡での公演も今から待ち遠しいです」。石田も「愛する総司の地元や世界遺産で、またもやかっこ良い男になれるとは! さらにパワーアップした坂本龍馬をお届けします」とやる気満々だ。

 過去に沖田を広末涼子、石原さとみ、鈴木杏、桐谷美玲らそうそうたる女優が演じてきた。演出の岡村俊一氏は松井を「気迫も殺陣も過去最高の沖田総司。これ以上の人は、もう出てこない」という。松井は「つかさんの思いも全員で背負いながら、もう1度気合を入れ直して演じます」と誓っている。