ロックバンド「ゲスの極み乙女。」のボーカル川谷絵音(27)が12日、東京・恵比寿のライブハウスで、活動自粛発表後、初めてファンに直接心境を語った。もう1つの所属バンド「indigo la End(インディゴ・ラ・エンド)」としてライブを開き、「ゲス-」のメンバーもゲストとして登場した。

 ベッキー(32)との不倫騒動、9月末には未成年だった交際相手のタレントほのかりん(20)と飲酒していたと報道された。これを受けて12月3日のライブを最後に活動を自粛すると発表した。ファンの前で何を語るか注目されていた。

 ライブ内のMCで「ゲスの極み乙女。」のベース、休日課長が「フラッシュで見たいもんね。復活だとそういうタイミングありますね」と活動再開時期を匂わせる発言をすると、川谷が「そうですね。2018年ぐらいにね、よくない、いいんじゃないフラッシュ浴びたいよね」とベッキーとの不倫に歌詞が一致していると話題になった自身の楽曲「両成敗でいいんじゃない」にかけたと思われるフレーズで返した。これにはファンも歓声と拍手で応え、休日課長が「意味深に聞こえるから」と話すと、川谷が「俺が何か言うとダメだから。課長が言ってよ」と話し、最後は休日課長が「2018年? 最高のフラッシュを見たいよね」と話し、再びファンから大歓声があがった。

 ライブ終盤にも川谷は神妙な表情で「僕が発言すると、赤や白でも黒になる。何を言っても真っ黒になっちゃう、今は」と切り出し、休止を決意した理由について「だから音楽を普通に今続けても、いい曲を作っても、伝わらないというか」と話した。

 騒動についても反省の言葉を交えて語り、「(人気が出て)忙しくなって、すごく周りが見えなくなって、いろいろな人を傷つけたし、いろんな人を裏切った」。

 自分を見つめ直し、出した結論も明かした。

 「やっぱり僕は音楽を作りたいなと思う。音楽しかない。ファンの皆さんのためにも、メンバーのためにも、自分のためにも、時間をおいて、また音楽をやれたらなと思ってます」。

 また、普段あまり会話をしないというindigoのギター、長田カーティスから「僕は一生ついていく」と言われたことも明かすとファンから歓声が上がった。

 ライブを見た20代男性は「今日も熱かったです。(メンバーの絆に)感動しました」。20代女性は「楽しかったです。これからも応援します」と話した。

 ライブ終了後、川谷は取材陣の前に姿を見せたが、問いかけには応じず、無言で車に乗り込み、会場を後にした。