ロック歌手内田裕也(76)が13日、京都市で開幕した「京都国際映画祭2016」の開幕セレモニーに出席し、奔放な“ロックンロール節”を響かせた。

 吉本興業が参入して、今年で3回目になる同映画祭だが、内田は3年連続で参戦。「この映画祭は意外と地味で、アンダーグランドな作品をやってんで、驚いた」と、内田らしい言い回しで3回目の開幕を祝福した。

 が…。突然、脱線。「昨日は酒を1滴も飲んで来なかったんですけど。昨日はちょっとムッとしたことがありまして、また、フライデーにやられまして」と、唐突に写真誌の名前を口にして語り始めた。

 14日発売の「フライデー」に撮られたといい、ただ、その内容が気にくわない様子。「まあ、なんかね、女(女性問題)のことかと思ったら、ひとりでラーメンを食ってるだけ! バカにしたような、ね」と続けた。

 どうやら、謎に満ちた私生活を追われ、ラーメンを1人で食しているところを撮影されたようで、内田は、開き直ったように「俺はPASMO(パスモ)で地下鉄乗ってるけどね」と庶民派アピールまで繰り出した。

 映画祭の開幕セレモニーからは、脱線に次ぐ脱線。さらには、最近、東京都議会の傍聴に姿を見せていたことから、事前に「今日はここで東京都知事の話はやめてくださいと言われてますので」と、自制してみせたが、やっぱり「小池都知事の初登庁の日に、ちゃんと並んで傍聴して、あまりに格好いいことばかり言ってるから『言ったことは全部実行しろ!』と怒鳴ってやりました」。

 もう暴走は止まらず「自民党の都議会のドンがね、内田(茂都議)っていうんでね、『内田ってヤツに悪いヤツはいないんだよ』って言ったら爆笑になりました」とも付け加え、爆笑を巻き起こした。

 同映画祭は16日まで。内田の作品は15日にTOHOシネマズ二条で「共犯者」を上映、16日には立誠シネマプロジェクトで「YUYA WORKS」が上映される。