吉本興業が14日、投稿サービスとタッグを組んで小説や漫画、イラストの優秀な原作を発掘する「原作開発プロジェクト」を手がけることを京都市内で発表した。

 会見には、225万部を売り上げ映像化もされた「ホームレス中学生」の著作がある麒麟・田村裕(37)ら、同社所属の各ジャンルでプロデュース力のある芸人が多数出席した。田村は「いまやすっかり(芥川賞の)又吉に抜かれ、忘れられてます」と自虐ネタで自己紹介。絵を描く趣味があるレイザーラモンHG(40)から「よっ! 一冊屋!」といじられた。

 脚本にも力を入れるNON STYLEの石田明(36)から、田村が「一発屋」ならぬ「一冊屋」と呼ばれていることが明かされると、その田村はさらに自虐的な発言。「ぶっちゃけ印税は2億円。サラリーマンの生涯年収を1年でもらい、でも半分税金で持っていかれ、今はもうないです。嫁に怒られ、もう次の不幸が始まっています」と、ぼやいた。

 一方、仏教の本などを出版している笑い飯の哲夫(41)は、今月24日に結婚を控えて幸せいっぱい。知人の紹介で知り合い、交際7カ月でゴールインを決めたが、照れもあってか「彼女のこと、ぶさいく、ぶさいく言うてたら、(ぼんち)おさむ師匠にめっちゃ怒られた」そうだ。

 おさむは仲良し夫婦で知られるだけに、未来の新妻を「ぶさいく」と言う哲夫が本気で許せなかったらしい。おさむにしかられた翌日には、ニューヨークに渡っていたおさむ夫人からも連絡があり「奥さんのこと、ぶさいくとか言うたら絶対あかん」と、国際電話で叱責(しっせき)を受けたと明かしていた。

 「原作開発プロジェクト」は吉本興業が、小説・ノンフィクション・漫画の各ジャンルから新たな才能を発掘し、映像化も視野に入れた後押しをしていくもの。投稿サービス「Kindleダイレクト・パブリッシング」「STORYS.JP」「Medibang!」を利用して、各種の原作を募る。

 大賞作品は「京都国際映画祭」「沖縄国際映画祭」などで順次発表。特別上映なども予定されている。