ブラッド・ピット(52)が、アンジェリーナ・ジョリー(41)の離婚申し立てに対する返答手続きを行っていないことが明らかになった。

 ジョリーは先月、突然、ピットに対する離婚申請に踏み切ったが、カリフォルニア州の法律では、ピットは30日以内に裁判所に返答書類を提出する必要があり、その締め切りが19日だった。

 情報筋らが米情報サイトTMZに明かしたところによると、ピットは6人の子供たちの共同の法的親権および身体的親権を望んでいるが、このまま手続きを進めれば、単独親権を要求するジョリーとの間で泥沼の親権争いに突入する可能性があることを理由に、あえて返答手続きを行わなかったという。

 情報筋らによると、ピットは法廷争いが子供たちに心理的ダメージを与えることを懸念しており、ジョリー側もこの件については、まずは家族の心を癒やすことが先決であるとして同意しているという。

 児童家庭サービス局が引き続き、ピットが先月、自家用ジェット機内で長男マドックスを虐待したとの疑惑について調査を行っていることも、ピットが離婚手続きを保留にした理由のようだ。同局がこの事件に関する調査を終え、疑惑が晴れれば、親権争いにおけるピットの立場にプラスになるとみられる。

 さらに、情報筋らは同サイトに、離婚調停のすべてがプライベートな話し合いで決着がつけられる可能性もあるとしており、ピットとジョリーがお互いに目指しているのはそこだと語っている。(ニューヨーク=鹿目直子)