11月8日の米大統領選挙に向けて、ヒラリー・クリントン氏とドナルド・トランプ氏による選挙キャンペーンが過熱する中、アーノルド・シュワルツェネッガー(69)が今年の大統領選に出馬したかったと告白した。

 2011年までの8年間にわたり、カリフォルニア州知事を務めたシュワルツェネッガーだが、オーストリア生まれのため、大統領選に出馬することはできない。

 シュワルツェネッガーは米Adweek誌のインタビューで、「もしアメリカで生まれていたら、出馬していたと思う。なぜなら、今は出馬するのに非常にいい時だからだ」と語った。

 シュワルツェネッガーは今月8日、ツイッターで、過去の女性に対するわいせつ発言が問題となった共和党候補のトランプ氏には投票しないと宣言。

 「1983年にアメリカの市民になって以来初めて、共和党候補に投票しない。共和党の支持者であることを誇りに思うのと同時に、真っ先に掲げたい印は、アメリカ人であるということだ。共和党の仲間には、自分の党よりも国を選ぶことが仕事であることを思い出させたかった」と語った。

 くしくも、来年1月からはトランプ氏の後を引き継ぎ、NBCテレビのリアリティー番組「アプレンティス」の司会を務める。

 ハリウッドに復帰したことに満足しているというシュワルツェネッガーは今後のプロジェクトについて、「自分にとって魅力的で、挑戦するに相応しいものでなくてはならない。自分が夢中になれるものである必要がある。山の頂上に座っているよりも、登る方が楽しい」と語っている。(ニューヨーク=鹿目直子)