厚生労働省関東信越厚生局麻薬取締部などの合同捜査本部は25日、沖縄県・石垣島の自宅で同居人と大麻を隠し持っていたとして、大麻取締法違反の疑いで、元女優の自営業高樹沙耶(本名・益戸育江)容疑者(53)ら3人を現行犯逮捕した。麻薬取締部によると、高樹容疑者と同居人の男1人は容疑を否認。別の同居人の男1人は所持を認め、共謀を否認しているという。高樹容疑者は7月の参院選に新党改革から東京選挙区に出馬。医療用大麻解禁を訴え、落選した。

 高樹容疑者は所属事務所をやめた12年、ブログで「大麻草検証委員会」の幹事として活動していることを明かし、「大麻については持続可能な暮らしをサポートする大切な天然資源の一つと以前から思っていました。私個人の感覚からしましては、お酒、たばこ、チョコレートよりも安心で安全で多幸感も得られる。そしてアンチエージングには最高の植物だと信じております」と書いている。

 高樹容疑者は医療大麻解禁を訴えて出馬した参院選で、報道陣から過去の大麻使用歴を尋ねられると「もちろんないです」と否定したが、ブログでは「正直に申し上げます」とし「(大麻を)18才ぐらいで初めて知り、時おり食べたり吸引しました」と明かしている。

 参院選で敗れた後、ブログは終了したが、ツイッターは続け、大麻についてつぶやき続けていた。他の薬物との違いに関するものが多く、「大麻は危険ドラッグや覚せい剤と同じ危険な薬物です」と書かれた薬物乱用防止ポスターをアップすると、「ウワッ日本は酷いな」「脱法ハーブは危険な麻薬です。天然の大麻とはまるで違うものです」などと違いを強調していた。最後のつぶやきは22日で「米政府、合法大麻で年165億円の医療費を節約」というフォーブスの記事のリツイートだった。