陣内孝則(58)3本目の監督作品となる「幸福のアリバイ」(11月公開)の完成試写会が26日、都内で行われた。

 葬式、結婚式…人生のさまざまな儀式を題材にしたオムニバス形式のコメディーで、柳葉敏郎(55)山崎樹範(42)らキャスト8人が顔をそろえた。

 9年ぶりのメガホンとなった陣内は「俳優としては完璧な男ですが、監督としては未熟な部分もございます」。いつものジョークで切り出しながら、「監督」の立場にはどこか照れくさそうだった。

 気心の知れた柳葉が「陣内監督から直接電話をいただき、一も二もなく出させていただきました」と持ち上げると、「柳葉さんくらいのレベルになると、監督の僕より役柄に対する理解がよほど深いんです。撮影では驚きの連続でした」と切り返して柳葉を苦笑させた。

 しだいにバラエティー番組同様に舌が回転するようになり「玉木宏も玉山鉄二も、実は以前の僕の監督作品で芽が出た俳優です。(今回オーディションで出演を決めた)柾木(玲弥)君も一気にブレークすると思います。そのときは、ちゃんとお礼を持ってくるように」と笑わせた。