ブラッド・ピット(52)の長男に対する虐待疑惑に関する調査が、妻アンジェリーナ・ジョリー(41)も含む他の家族への虐待があったかどうかに関する調査に拡大したと、ジョリーの関係者が明かした。

 ロサンゼルス郡児童家庭サービス局は当初、ピットが先月、自家用ジェット機内で15歳の長男マドックスを虐待した疑いについて調査を行っていた。

 しかし、USウィークリー誌などによると、家族全員に対する事情聴取を行った結果、同局はピットとジョリーの争いなども含む他の出来事にも調査を拡大したという。

 関係者らは同誌に、「同局はピットの振る舞いの歴史やパターンを調べている。調査の引き金になった事件だけでなく、他の起こり得た事件についても調査している」と語っている。

 当初はジョリーが今月20日まで一時的な単独親権を持つことになっていたが、調査の延長、拡大により、この取り決めも期限なしで延長されることになったという。

 US誌はさらに、ジョリーは今月18日、ジェット機内での一件に関し、FBIによる4時間におよぶ事情聴取に応じたと報道。内部関係者によると、FBIはピットを暴行罪で起訴する前段階として調査を進めているという。

 ピットに対する児童家庭サービス局の調査は来年まで続く見込みで、FBIによる調査はあと数週間は続くと見られているが、「数カ月におよぶ可能性もある」としている。

 ピットが起訴され、裁判沙汰になれば、FBIおよび児童家庭サービス局の調査結果がすべて公になることは必至で、同関係者は、「どちら側もそれを望んでいない」と語っている。(ニューヨーク=鹿目直子)