大麻取締法違反(所持)の疑いで逮捕された元女優の高樹沙耶(本名・益戸育江)容疑者(53)が26日、那覇地検に送検された。容疑については「私の物ではありません」と依然否認している。

 自宅で見つかった乾燥大麻は数十グラムで数十回分の使用量にあたる。押収したパイプなど喫煙具も10本以上で、厚労省関東信越麻薬取締部などの合同捜査本部では、日常的に使用していた可能性があるとみて、入手経路を追及する。

 高樹容疑者が幹事を務めていた大麻草検証委員会の代表で、共同生活していた森山繁成容疑者(58)は「大麻は私の物です」と認め、共謀については否認している。高樹容疑者が否認していることについて、薬物事件に詳しい奥田保弁護士は「尿検査で使用が認められれば、所持認定の材料になる。尿検査で出なかった場合、難しくなるが、他の2人の供述、預金関係を調べ金の流れから共謀を認定することになる。否認のままでも起訴されるだろう」と話す。元検事の大沢孝征弁護士も「家の中の分かる所に置かれていれば、客観的には共同所持になる」として、起訴は避けられないとみている。