22日に亡くなった俳優平幹二朗さん(享年82)の告別式が28日、東京・青山葬儀所で営まれた。長男で喪主の平岳大(42)は喪主あいさつで、亡くなる前日の21日、家族だんらんの時を過ごしたことを明かした。

 自身の双子の妹が、9月に第2子となる男児を出産したと話し「しばらく忙しくしていた父は会えずにいたので、父と妻と、妹の家へ行きました。遠くのほうから見ていた父ですが、慣れてくると太い大きな繊細な手で赤ん坊を抱きかかえ、哺乳瓶でミルクをあげていました」と、平さんの様子を語った。また「気を良くしたのか、(父は)その晩大好きなワインをたくさんいただきました。今まで僕と妹と父ができなかった『家族の会話』ができました。それで気をよくしたのか、さらにお酒をいただきました。僕はふらふらな父を抱きかかえ家に送り届け、ベッドに座らせて『もう飲むなよ』と言ったのですが、父は子どもが親を見るようなかわいい顔で『たけ、もう帰りなさい』と言いました」と、父との最後のやりとりを明かした。「父は幸せだったと思います。そんな父を支えてくださった皆様、本当にありがとうございました」と締めくくった。