関西テレビ(カンテレ=大阪市北区)の福井澄郎社長(68)は1日、同局内で、秋季社長記者会見を開き、年内解散にともない年内で放送終了する「SMAP×SMAP」(月曜午後10時)について「この大きな番組にふさわしいフィナーレになってほしい」と語った。

 レギュラー枠最後の放送は12月26日にほぼ固まっているが、年末年始の特別編成もあり、正式に最終回は決まっていないといい、生放送や、放送時間の拡大などについても未定のまま。福井社長は「まだ企画を進めている段階で、何も決まっていない。ただ、現場は順調に進めていると思う」とした。

 番組は96年4月にスタート。当時、編成スタッフの1人として、福井社長も番組立ち上げに関わっており「SMAPのメンバーが、この番組とともに日本を代表するエンターテイナーに成長したことは、何よりもの誇りです」と、思い入れの強さを口にした。

 解散騒動以後、最終回に向けて奔走する現在のスタッフとは「何度も会いに行っているし『ちゃんと、やっているか』と声をかけた」とし「(最終回について)私が現場に指示をすることも、口を出すこともない。現場を信頼している」と、現場スタッフへの全幅の信頼も強調する。

 SMAPが紅白歌合戦に出場しない場合、同番組が5人そろって最後の“舞台”となる可能性も高く、生歌唱の期待もあるが、これについては「私の個人的な意見を言うと、憶測も呼ぶので、差し控えたい」とし、言葉を濁したものの「(最後に)ふさわしい終わり方をしてくれると思う」と口にした。

 一方で、年明けの解散騒動から解散決定への流れの中で、週刊誌報道などでは、メンバー5人の不仲について取りざたされており、福井社長は「私の中では、20年前からずっと同じ。スタジオの中でのあの(5人の)雰囲気しか残っておりませんので」とし、SMAPの絆は“不変”だとする見方も示した。