昨年3月に亡くなった桂米朝さん(享年89)の名誉市民墓が6日、兵庫県姫路市の名古山霊苑で、お披露目され、式典には長男の落語家桂米団治(57)ら親族とともに、最古参弟子の月亭可朝(78)ら一門も出席した。

 一門を代表してあいさつした可朝は「私もこの姫路は久しぶり」と切り出し「若い頃は(仕事で姫路へ来ても)キャバレー行って、うどんやら食べて遊んで帰るいうんが常やった」と、自らの思い出を入れ込んで話を続けた。

 師匠の米朝さんは、しきりに「姫路の出身や、いう話をされていた」そうで「故郷の姫路を誇りに思っていることがようわかった」とも語った。

 米朝さんについては「まじめで芸事一筋で、落語を残すために本を書いたり、若いもんに教えて…いちずな人やった」としのび、故郷に眠る師匠には「ゆっくりとお休みいただきますようお祈りいたします」と話していた。