松たか子(39)森山未来(32)が6日、東京・渋谷Bunkamuraシアターコクーンで、舞台「メトロポリス」(7日初日)の公開舞台稽古を行った。

 90年前にドイツで製作され、二極化した格差社会の問題や、都市崩壊などをショッキングを描いた、サイレント(無声)映画の舞台化。共産主義色が強いことなどから、米国では徹底的にカットされたいわく付きの作品を、串田和美氏が演出した。

 松が演じたのは、なぞの部分が多い労働階級の娘。「メトロポリスの人々にとって、(心の)よりどころとなれればと思う」と話し、共演の森山を「アイデアマン。アイデアを構築し、かつ自らやってみせることもできる」と絶賛した。

 一方の森山も松について「すごいと思うんですよ。稽古で立つと、キャラクターうんぬん以前に、彼女の人間性がズンッと前に来ますから。田んぼにちゅうちょなく足を踏み入れていけるような姿勢がすばらしい。僕は周りでチョロチョロしていれば大丈夫かな」と、お互いを褒め合っていた。