放送作家の鈴木おさむ氏が、好きなことを仕事にすることの長短について自身の考えをつづるとともに、自身が現在の仕事を続けてこられたのは「イタいからだと思います」と自己分析した。

 鈴木氏は15日に更新したブログで「好きなことを仕事にするということは幸せなことでもあり そしてとてつもなく厳しいことだと思っています」と書き出した。

 “好きな仕事”と一口に言ってもその仕事の中にも数多くの種類があり、その中で自分の好きな種類の仕事だけを選ぶことはできないのが現実で、「そして好きな仕事を選んで負けた時は、それはもう残酷です。通用しなかったという宣告は厳しいです」とリスクが大きいことも示した。

 そして学生や就活生に向けて、「今の若い人は、やりたいことがない・・・と良く言いますが、本当にそうなんでしょうか?やりたいことの種は本当はあるんじゃないか・・・と思ったりします」と問いかけた。

 続けて鈴木氏は、とある俳優が語ったという話を紹介。「とある大学でイケメンで有名で・・・しかも高偏差値大学。この世界に入って余裕だと思ってたら・・・全員がイケメンであるところからスタートして 頭がいいとか関係なくて 力の差を見せつけられて・・・まず、現実を気づかされたところからのスタートだったと」と、たとえ好きな仕事であっても周囲との競争に勝ち残らなければならないという一例を挙げた。

 その上で鈴木氏は、「僕は今の仕事を出来て、最高に幸せだと思いますが・・・なぜ出来たかというと、イタいからだと思います。イタさがこのパワーを生んだのかなと」と、仕事を続ける上では周囲との力の差といった現実を無視できるだけの“イタさ”も時として重要になることを示唆した。