4月の熊本地震で、熊本県南阿蘇村が甚大な被害をこうむったことを受け、開催を断念し延期を発表していた阿蘇ロックフェスティバルが、来年5月27日に南阿蘇村の熊本県野外劇場アスペクタで開催されることが21日、主催者から発表された。当初は今年5月28日に同所で開催が予定されており、丸1年後に“再演”されることになった。出演アーティストとして泉谷しげるwithバンド、ウルフルズ、サンボマスター、スチャダラパー、電気グルーヴ、WANIMA、レキシ、LEGEND オブ伝説 a.k.aが発表された。

 阿蘇ロックフェスティバルは、泉谷しげるが発起人となり昨年、スタートした、エンターテインメントによる地域活性化に本気で取組むプロジェクトだ。開催決定にあたり、泉谷はコメントを発表した。

 「熊本大地震以降、くまもとは更なる災難が降りかかり県民は苦労強いられる日々が続いてるとは思うが、県外からの風評もまた災難のひとつだろう。くまもとは広いし全部がやられることはありえないのにあちこち相当のダメージを受けてると思いこむのは外もんの悪いクセ! 阿蘇ロックフェスの会場であるアスペクタはびくともしなかったのだ。大地震があったから、今度のフェスは復興の旗をかかげての開催となるが、本来のかたちもまためざしつづけなければならない! 本来とは、くまもと女史による『おんなたちがつくった阿蘇ロックフェスティバルフェス!』であって復興・救済の為だけのフェスではないのだ! くまもとの芯の強さを表現する唯一無二のロックフェスにしたいもんだ! 天空のロックフェスティバルにようこそ!!」(原文のまま)