映画「オールド・ボーイ」などで知られる韓国のパク・チャヌク監督(53)の新作「お嬢さん」が、R-18指定(18歳未満は鑑賞・入場禁止)を受け、来年3月から日本公開されることが27日、分かった。パク監督の作品は過激な暴力描写が登場することで知られるが、新作は一転、エロスが審査の対象となり、R-18指定となった。同監督作品のR-18指定は、02年公開「復讐者に憐れみを」以来。

 1939年の日本統治下にある朝鮮半島を舞台に、資産家令嬢の秀子(キム・ミニ)、財産を狙う詐欺師(ハ・ジョンウ)、詐欺師の差し金でお手伝いになった(キム・タエリ)のだまし合いを描いた。

 生々しい性描写だけでなく、日本びいきで支配的な叔父に、秀子がわいせつ本を朗読させられ「お××こ」など、みだらな言葉を連発する場面もある。

 今年のカンヌ映画祭ではコンペティション部門出品作として上映された。韓国では、成人映画のオープニング記録を作るなどヒットしている。エロスだけでなく、隠微で美しい映像、3人の視点で描かれるサスペンス、そしてパク監督ならではの衝撃的展開も高い評価を得ている。