覚せい剤取締法違反(使用)の疑いで逮捕された歌手ASKAこと宮崎重明容疑者(58)が、今夏ごろから外泊を繰り返していたことが29日、分かった。

 ASKA容疑者は「自分が前回逮捕(14年5月)されて以降、クスリなんか見ていない。絶対にやっていない」と供述しているという。雑談には応じる一方、「弁護士に会うまでは一切話さない」として、容疑の取り調べに対しては供述をしていないという。

 逮捕のきっかけは、25日午後7時ごろに、ASKA容疑者がかけた110番通報だった。「盗撮されているから確認してほしい」との内容で、捜査関係者によると、ASKA容疑者からのこのような110番通報は初めて。当時は妻も在宅しており、ASKA容疑者は警察官を居間に通して応対した。この時、注射器など覚醒剤を使用するための器具などは見つからなかったことも判明した。

 組対5課はこの日、自宅を家宅捜索したが、使用器具などは見つからず、iPad(アイパッド)と外付けハードディスク11台を押収した。携帯電話などの通信履歴を含め、覚醒剤の入手先についても調べる。また、薬物への常習性を調べるために、再度の尿検査や毛髪の鑑定を検討しているという。ASKA容疑者は今日30日に東京地検に送検される。