北野武監督(ビートたけし=69)の18作目の映画となる「アウトレイジ 最終章」が来年公開されることが1日、分かった。「アウトレイジ」シリーズは、裏社会の抗争を描いた作品で、10年に第1弾が、12年に第2弾「-ビヨンド」が公開された。北野監督にとって初めてのシリーズ作品で、2作で興収22億円を超えるヒットとなった。3作目も監督、脚本を務めるとともに、ビートたけしとして主演する。

 「-最終章」は「-ビヨンド」のその後を描いた物語で、元大友組組長の大友役のたけしをはじめ、西田敏行、塩見三省、名高達男、光石研、中村育二、松重豊、白竜らが、前作に続いて出演する。北野監督は「シリーズ3作目でいろんなことを盛りだくさんにやっているけど、やっぱり俺の映画になっちゃうよな」と北野映画らしい作品になると断言。森昌行プロデューサーも「北野映画の本流を感じさせる作品です。歯止めがきかない権力闘争の中で、憎しみや悲しみを描きながらも、エンターテインメントとして十分楽しめる娯楽作品に仕上がると思います」とコメントした。

 前2作はそれぞれ、カンヌ、ベネチア映画祭のコンペティション部門上映作品に選ばれている。