演歌歌手田川寿美(41)が4日、東京・浅草公会堂でデビュー25周年記念コンサートを行った。

 「最高に幸せです。こんなにめぐるましい時代に大好きな歌をこうして歌えるのがうれしいし、ファンの人たちとこの場を共有できるのがうれしいです」と喜びを表した。

 この日は2度の衣装替えを行い、2着の着物と洋装を披露。2着目の着物は田川がプロデュースしたもの。白地に緑の文字で左右の袖と帯の表裏に名前をあしらっており、「これを機に『としみ』という名前を愛していただければ」と話した。

 ギターも披露した。アコースティックだけでなく、「女人高野」ではロック系ギタリスト御用達で自分が所有というアイバニーズのエレキギターも披露した。「もう10年以上前に購入したものですが、今日のために引っ張り出して練習して来ました。指のマメが何度もつぶれましたが、今はもう大丈夫」と笑顔を見せた。

 「今年は自分の殻を破って自然体で過ごせた1年でした。気持ちを前へ前へと向けられたので、大きな進歩だと思います。がんばります!」と振り返った。30周年に向けては「えらいことですね。でも、演歌の良さを伝えられる年齢になってきたと思うので、これからもがんばっていきます」と前向きだった。

 この日集まった約1000人のファンにデビュー25周年記念曲「哀愁酒場」を含む全26曲を披露した。