歌手中森明菜(51)が4日、7年ぶりとなるディナーショーをヒルトン東京お台場で行い、完全復活を感じさせるパフォーマンスを見せた。ファン900人が会場を埋めた。

 10年秋にストレスによる免疫力低下で体調を崩し、毎年末の恒例だったディナーショーを急きょ中止。14年にはNHK紅白歌合戦に中継で出場したが、ファンの前に立って歌うのは、7年ぶりとなった。

 開演10分前から「明菜コール」が沸き起こった。白と黒を基調としたドレスで登場すると、「Rojo -Tierra-」「ひらり-SAKURA-」を歌唱した。

 歌い終えて、会場を見渡すと「始まる前から大きな声を出して、みんな声がかれませんか。これはディナーショーですよね」と声援の大きさに感極まった。ファンクラブ限定公演であったことから「長い間、待たせてしまって申し訳ありませんでした。しかも根気よく諦めずに待っていていただいて、心から感謝しています」と礼を述べた。さらに「これまでファンクラブに入っていただいてありがとう。いろいろ不満もあったかと思いますが、きっと、今日は入っていてよかったなと思っていただけたかと…」と、ジョークもまじえて盛り上げた。

 約1時間20分のステージでは「ミ・アモーレ」「飾りじゃないのよ涙は」など大ヒット曲のメドレーも歌った。ファンによると、過去最長のメドレーで、心配された体調面や精神面の復活をアピールする絶好の機会となったようだ。