イタリアの映画監督ベルナルド・ベルトルッチ(76)が、女優の同意なしにレイプシーンを撮影していたことを明かして騒動になっているが、ハリウッドセレブもこの件について反応を示した。

 過激な性描写が物議を醸し出した1972年の映画『ラストタンゴ・イン・パリ』。いわくつきの作品のなかでも最も問題視されたシーンの1つが、当時48歳の俳優マーロン・ブランドが19歳だった女優マリア・シュナイダーのアナルにバターを塗ってレイプするシーンだった。ベルトルッチ監督は、「バターのシーンは、撮影の前の朝にマーロンと思いついたんだ。でも、彼女(マリア)にはどんな撮影をするか伝えなかったから、ある意味で恐怖を与えることになった。彼女には女優としてではなく、少女としてのリアクションを見せてほしかったからね」明かし、非難が集中していた。

 この一件が各メディアによって伝えられると、ハリウッドセレブたちも反応を見せた。女優のジェシカ・チャステイン(39)は「この映画を愛する全ての人たちへ、あなたたちは48歳の男性によってレイプされる19歳の少女を観ていたことになるわ。監督は彼女への攻撃を計画していたの。吐き気がする」とツイッターでコメント。エヴァン・レイチェル・ウッド(29)も「悲痛で非道な出来事だわ。こんな行為を問題ないと考えた2人(マーロンとベルトルッチ監督)は本当に病的よ」と語っている。

 俳優のクリス・エヴァンス(35)は「胸くそ悪いなんかじゃ済まない。激しい怒りを感じるよ」とツイッターでコメントすると、アナ・ケンドリック(31)は、マリアが数年前にこの件について語っていたことを指摘。マリアは2007年のインタビューで、撮影のシーンでリアルな涙を流したことを明かし、「マーロンとベルトルッチ監督によって、すこしレイプされたように感じたわ。撮影の後、マーロンから慰めや謝罪はなかったの」と明かしていた。クリスはこの指摘を受けて「2人は刑務所に入るべきだ」と返信して、アナは「間違いないわ。その時は大きな問題として扱われてなかったの。今深刻に受け止められていてホッとしているわ」と語っている。【ハリウッドニュース編集部】