米アカデミー賞の前哨戦として知られるロサンゼルス映画批評家協会賞が4日発表され、日本で大ヒット中のアニメ「君の名は。」がアニメーション映画賞に輝いた。

 日本の作品が同賞を受賞するのは、宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」(02年)、高畑勲監督の「かぐや姫の物語」(14年)に続く3度目で、スタジオジブリ以外の作品では初の快挙。来年1月にノミネートが発表されるアカデミー賞に向けて好調なスタートを切った。同賞の次点には、スタジオジブリ初の海外共同作品「レッドタートル ある島の物語」が選ばれた。

 また、バリー・ジェンキンス監督の「ムーンライト」が作品賞や監督賞など最多4部門に輝き、主演男優賞に「パターソン」のアダム・ドライバー、主演女優賞は「Elle」と「未来よ、こんにちは」のイザベル・ユペールが受賞した。一方、助演男優賞の次点にはマーティン・スコセッシ監督がメガホンをとった「沈黙 サイレンス」に出演したイッセー尾形が名を連ねた。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)