脳腫瘍で入院中だった元L⇔Rでミュージシャンの黒沢健一さん(享年48)が5日午前3時52分に死去したことがわかった。黒沢さんの公式サイトで7日、発表された。

 通夜および葬儀は近親者のみで執り行われ、ファンに向けた「お別れの会」が後日開催される予定とのこと。

 L⇔Rのメンバーがコメントを寄せており、黒沢さんの弟でギターの黒沢秀樹は「僕の実兄である黒沢健一は12月5日の深夜、夜明けを待たずに旅立ちました。家族の見守る中、安らかに眠るような最期を迎えることが出来ました」と報告。「デビューから25年という節目の年にこのような報告をしなくてはならないことはとても悲しく残念なことですが、黒沢健一の音楽はこれからもずっと、聴く人の心に響き続けてくれると信じています。兄の遺してくれた作品が、一人でも多くの人の悲しみや絶望を癒し、希望の糧となってくれることを心から願っています」と呼び掛けた。

 ベースの木下裕晴は「昨日亡くなった本人に会いましたが、寝ているくらいにしか思えず、未だに全く実感が湧きません。この先、寂しくなるな。『健ちゃん、[grow]が滲みるよ、ベース入ってない曲だけど。笑 新曲はしばらく聴けそうにないけど、いつか聴けることを楽しみにしてるよ!』」と語りかけるようにつづり、キーボードの嶺川貴子は「私の健一君に対する印象は、天才的天然少年。話を膨らませるのが面白かったし、スプーン曲げが上手だった」と振り返り、「3年前久しぶりの再会をした時、健一君はぜんぜん変わっていなくて、笑顔で優しかった。短い時間だったけど、あの時再会できてよかった」としのんだ。

 黒沢さんは先月3日に脳腫瘍を公表。「入退院を繰り返し、良くなったり悪くなったり一進一退が続いています」と報告していた。