NON STYLE石田明(36)が16日、相方の井上裕介(36)が起こした衝突事故について謝罪した。都内でイベント出演前に会見し、井上からかかってきた謝罪の電話の内容を明かした。井上は11日夜、都内で車を運転中にタクシーと衝突したが、事故現場からそのまま走り去った。タクシー運転手はけがを負い、警視庁は自動車運転処罰法違反や道交法違反の疑いで調べている。井上は当面の活動自粛を発表している。

 石田は、ライブイベント「よしもとお笑い冬まつり」出演のため訪れた東京・立川市にあるホールの入り口前で会見した。日も傾き始めた午後4時半、時折強風が吹く気温4度の寒さの中、黒スーツに黒ネクタイを結んだ石田は、約30人の取材陣に向かって、「このたびは大変ご迷惑をお掛けしまして、申し訳ございませんでした」と頭を下げた。

 事故後に井上と連絡を取ったのか聞かれると、「何年かぶりに電話がかかってきて、もう泣きじゃくっていて、聞き取ることもできないくらいでしたが、本当に反省していました」と神妙な面持ちで明かした。

 さらに「(井上は)すぐにでもこういった(謝罪の)場を設けたいと言っていたのですが、まだ謹慎処分なので、僕が先にこういう形になったことも謝っていて、心の中では本当に申し訳ないと思っていると思います」と相方の気持ちを代弁した。

 井上には反省を促した上で「これから一緒に許してもらえるように頑張っていこう」と声を掛け、「どれだけ時間がかかるか分からないけど、井上の人生は俺の人生でもあるから、また皆さんに笑っていただけるように頑張っていこう」と励ましたという。

 井上は事故から3日後、けがを負わせたタクシー運転手に涙を流しながら直接謝罪した。現在は活動自粛中で、当面は石田が単独で仕事を続ける。石田は「取りあえず1人でもネタはできるけど、僕たちの一番のパフォーマンスは漫才。また一緒にできるように、ゼロからのスタートのつもりで頑張りますのでよろしくお願いします」と言って深々と頭を下げた。

 ◆事故VTR 井上は11日午後11時45分ごろ、東京・世田谷区内の都道で乗用車を運転中、タクシーと衝突。警視庁によると、片側1車線の右側から、左側にいたタクシーの前方に入り込み、相手の右前方と自分の左後方がぶつかった。井上は通報せずに走り去り、タクシー運転手は首や腰に軽いけがを負った。車のナンバーから車が特定され、井上は過失運転致傷違反、道路交通法違反(当て逃げ)などの疑いで聴取を受けた。当日は事故直前まで同区内のスタジオで番組収録を行っており、所属事務所は飲酒運転を否定。井上は当面の活動自粛を発表。14日にタクシー運転手に謝罪した。